【コラム】階段を降りるときの膝の痛みの原因
こんにちは。Athlete-village浜松の増田です。
私は柔道整複師の資格を取得後、静岡県や愛知県を中心に展開しているアーチフィジカルグループのAthlete-village浜松とアスリート鍼灸整骨院に勤務しています。
痛みのある方はもちろん、身体のことでお悩みの方の施術や、各スポーツ競技のパフォーマンスアップを目的としたトレーニング指導をさせて頂いています。
今回は膝の痛みについてお話ししていきますが、その中でも『階段を降りるときに膝の痛みが出る原因』について説明していきたいと思います。
私が今まで診させて頂いたクライアントさんの中には階段を降りるときに膝が痛い!という方は多いように感じています。
ではそもそも、階段を登るときと降りるときは、何が違うのでしょう。
その違いは簡単で「膝の屈曲角度」です。
降りるときの後ろ足は次の階段に踏み出そうとするときに1番屈曲角度が大きくなります。
ですので膝を屈曲させると痛みが出る方は、このときに痛みが出てしまうため、階段を1段づつゆっくりと降りるようになってしまっているのではないでしょうか。
それでは、膝の屈曲をする際には、膝関節どのような動きをするのかを見ていきましょう。
膝関節の屈曲は単純に曲がるだけでなく、回旋と言ってほんの少しではありますが捻れるようになっています。その回旋によって、膝関節が伸展してロックされている状態からロックを外し屈曲をしていくような仕組みになっています。
日常生活でしゃがみ、正座で膝の痛みのある方はこちらをご覧ください↓↓
https://www.arch-treat.com/news/detail/196
その回旋の動きがうまく出ないことでも屈曲がしにくくなることも良くありますが、今回はもっともっと細かい動きがあるということをお伝えします。
そこで、今回のポイントは
「凹凸の法則(転がりと滑り)」です。
この動きが起こらないと関節がスムーズに動かなくなってしまいます。
では説明していきましょう。膝関節とは大腿骨と脛骨(本当は膝蓋骨も含みますが今回は省きます)が関節を構成しています。
その関節面にはそれぞれ異なったカタチがあり、大腿骨の関節面が凸、脛骨の関節面が凹になっています。
凹凸の関節には法則があり、凸側が動くか、凹側が動くかで転がりと滑りの動きが変わってきます。
・凸側が動く場合は転がりと滑りが対側に起きる
・凹側が動く場合は転がりと滑りが同側に起きる
と言うことが決まっています。
それが先程の「凹凸の法則」です。
例えば、①足が床についていて下腿が固定されている場合(スクワットのようなかたち)と②うつ伏せで寝ていて大腿が固定されている場合(レッグカールのようなかたち)だと、
①脛骨側の凹面は固定され、大腿骨側の凸面が動く。
②大腿骨側の凸面は固定され、脛骨の凹面が動く。
という状態になります。
さてでは、階段の降りるときの話に戻すと、後ろ足で階段をけって前に持ってこようと足を挙げるまで、後ろ足も床に足がついている状態になるので先程の内容だと①と同じになります。
ということは、大腿骨の凸側が動くことになるので転がりと滑りは同じ方向に動くはずです。
大腿骨は脛骨上で後方に転がって前方に滑ると言うことです。
難しいようではありますが、後方に転がりっぱなしだと、関節から外れてしまうため前方に滑って関節内での動きをスムーズにしているということなんです。
この前方滑りがうまくいかずに出ていると考えると膝裏の組織が固まってしまって邪魔をしているかもしれませんし、膝の前の組織が固まって前に滑るスペースがないのかもしれません。
これだけでもいろんな原因がありそうですね。
O脚で膝の内側の痛みにお困りの方はこちらもご覧ください↓↓
https://www.arch-treat.com/news/detail/189
まずは痛みの原因が何なのかをしっかり知ることが、痛みを改善させるには大事なことなのではないでしょうか。
お身体の痛みや、悩みなどありましたらぜひ一度ご相談ください。
あなたの痛みの根本の原因が何なのかを見つけ出し、1日でも早く痛みのない気持ちのよい生活をして頂けるよう私たちも一緒に頑張っていきたいと思います。
柔道整複師
増田鮎美
ARCH Village
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