浜松に住む小学生へ。野球でボールを投げるときに肘が痛い。

こんにちは、Athlete Village浜松の椋本です。

私は、静岡県、愛知県、沖縄県を中心に店舗を展開するアーチフィジカルケアグループのAthlete Village浜松に務めております。

私は、アスレティックトレーナーの資格を持っています。

アスレティックトレーナーとは、主に運動指導を得意とするスポーツトレーナーの資格の1つです。

Athlete Village浜松では、姿勢の評価を行い

痛みの原因を説明し、その方にあったリハビリやパフォーマンスアップトレーニングの指導を行っています。

今回は野球やソフトボールでボールを投げた時に、

肘に痛みがある小学生の親御さんへ向けた記事となります。

 

肩の痛みについてはこちら

 

 

では、野球やソフトボールに多い

「野球肘」についてお話していきます。

 

野球肘とは、

成長期に多いケガの1つです。

野球肘は大きく分けると3つに分類されます。

 

①肘の内側(小指側)の痛み

ボールリリース(ボールが手から離れる辺り)で

肘の内側に痛みが出るのが特徴です。

  

 

②肘の外側(親指側)の痛み

ボールを投げる時の繰り返されるストレスで

肘の外側に痛みが出るのが特徴です。

 

③肘の後ろ側の痛み

ボールを投げる後半で肘の後ろ側に痛みが出るのが特徴です。

後ろ側が詰まるような感覚です。

 

 

この3か所の痛みに共通するは、

成長期に起こるということです。

 

そして成長期の骨は、丈夫な骨になる前段階で、

とても脆い構造になっています。

この時期は骨が急激に成長します。

それに対して筋肉の伸張性がないと、

脆い骨を筋肉が引っ張ることにより痛みが生じます。

更にひどくなると骨が分離し、

復帰まで時間がかかってしまいます。

 

 

ボールを投げて痛みが強くなる場合は、病院を受診し

レントゲンで骨に異常がないかを確認して下さい!

 

その後、野球やソフトボールを休むと痛みは軽減すると思います。

ですが、また練習を始めると痛みが出てきます。

それは、投球フォームに何か隠れています!

 

フォーム不良を引き起こす原因

改善しないと

痛みを何度も繰り返してしまいます。

 

例えば、、、

肩の動きが悪い

姿勢が悪い

体が硬い などが挙げられます。

 

選手1人1人の投げ方やポジション、練習量によって

原因は違います。

そして、治し方や復帰にかかる時間も違います。

 

ですので、私たちは、

選手1人1人にあったリハビリ方法を提案し

最短で痛みなく野球やソフトボールに復帰できるようお手伝いをさせていただきます。

 

 

ここからは、当店に来られた際、

どのような流れでカウンセリングを行い、

リハビリを進めていくかをご紹介していきます。

 

では、早速カウンセリングの内容からお話していきます。

 

まずは、肘の状態を確認します。

肘の動きやどの部分に痛みがあるのか確認します。

筋肉に炎症が起きているのか、靭帯が損傷しているのか、

骨に異常や違和感はないかなど細かく評価していきます。

 

次に、肘に関連する関節、

投げる動作で必要な関節(肩や股関節など)の

角度が十分にあるかを確認します。

 

更に、普段の姿勢や歩き方、走り方もチェックします! 

その後、実際の投げているフォームを確認します。

 

そして、行った評価をもとに

「何が痛いのか」

「なぜ痛みが出ているのか」

「今後、何をすればいいのか」

「どのくらいの期間で復帰できるのか」などを

説明していきます。

 

 

ここから、アスリートヴィレッジに通われている学生のリハビリ・トレーニングを1例に説明いたします。

 

ソフトボール中に肘の痛みがあり来店されました。

肘や肩の可動域そして投球フォームを確認しました。

 

評価の結果、骨が折れている可能性は低く、

肘・腕周りの筋肉が硬くなり、肘が動きにくい状態になっていました。

 

筋肉が硬くなった原因としては、

肩甲骨の動きが悪いことにありました。

肩甲骨が動きにくいと、肩が上手くまわりません。

 

その結果、ボールを投げる時に肘が下がる投げ方になってしまい、

肘・腕周りの筋肉を過剰に使うことにより、筋肉が硬くなり、

肘に痛みが出たと考えられます。

 

 

ここからは、実際に行ったリハビリとトレーニングをご紹介します。

まず、肩甲骨周りの筋肉のストレッチを行いました。

 

次に、肩甲骨周りの小さな筋肉(インナーマッスル)のトレーニングを行いました。

 

次に、肩甲骨を安定させた状態で、体幹を鍛えます。

体の軸が安定することで、肘に負担がかからない動き方を体で覚えます。

 

さらに、カウンセリングで投球フォームを確認した際、

構えた時に重心が後ろにかかり、

お尻の力が抜けてしまい、下半身の力が上手く上半身に伝えることができていませんでした。

 

重心が後ろにかかりお尻が抜ける↓

なので、下半身のトレーニングも行いました。

 

お尻が使えている構え方↓

 

下半身のトレーニングの内容は、

骨盤の前傾を出す(骨盤を前に倒す)ためにスクワット、ランジなどを基本に

レベルアップを行います。

下半身の基本ができれば、上半身との連動性を出すトレーニングを行います。

この様な流れでメニューもレベルアップを行い、肘の痛みなく復帰してもらいました。

 

練習復帰に関しては、いきなり全てのメニューに参加ではなく

練習内容に合わせて徐々に復帰していく形です。

 

以上が一連の流れになります。

これは、一例に過ぎず、全員がこの流れで肘の痛みがなくなる訳ではありません。

 

先ほどもお伝えしたように、選手1人1人によって痛みの場所・痛みの原因・リハビリ方法が違います。

何度も痛みを繰り返すのは選手自身がやる気を失います。

痛みが出る前よりも強くなって復帰してもらうのが私たちの思いです。

 

ボールを投げて肘の痛みが強くなる場合は、まず整形外科でレントゲンを撮って下さい!

その後、野球やソフトボールに復帰するならリハビリが必要になります。

 

選手に合わせたリハビリを希望される方は、是非ご連絡下さい。

LINEで相談だけでも大丈夫です。

お気軽にご相談下さい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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